文鳥と暮らすひと 第5回 MACAさん


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「文鳥と暮らすひと」第五回はMACAさんです。インタビューは半年前の2015年12月に行いました。

 

MACAさんプロフィール

子供服の服飾デザイナー。

文鳥を飼うのはムーやんが初めて。

 

−MACAさんの鳥歴を教えてください。

知り合いがインコを飼ってるとかはあったのでその人の家で可愛がったりしたことはあったんですけど、文鳥との出会いはまだ浅いです。三年くらい。

鳥歴は本当にムーやんが初めてで、むしろペットを飼うのが初めてだったんです。
小さい時に金魚とかは飼ったことがあったんですけど、飼いはじめたのも水槽を洗うのも親でほぼ観賞用でした。
ただ両親ともすごい動物好きで父親は小さい時からオウムとか九官鳥とか大きい鳥を飼ってたらしくてそれも最近聞いたんです。親戚もインコを飼ってる人が居てけっこう鳥を飼っている人が多いんですけど。

親が結婚して私が生まれてからペットを飼うことが全然なくなってそのまま私も大人になりました。
ふと友人のお姉ちゃんが本を読んでるところにシナモン文鳥がいる写真をアップしていたのをtwitterか何かで見てキューンとなって。わたしもこれやりたいって火が付いてしまい。
その友人が飼ってなかったら文鳥には出会えなかったんです。

そもそも文鳥にどんな種類がいるかもそこまで分かってない状態だったので、鳥の名前だけ調べて「私飼えるのかな」と思いつつ無性に飼いたくてしょうがなくなって。その衝動が初めてだったので。
当時狛江に住んでたんですけど調べたらピッコリ・アニマーリさんがあるって知って。
※ピッコリ・アニマーリは現在は国分寺へ移転

そのまま超早く仕事を切り上げてお店に行って。それが最初だったので本当に出会いは唐突だったというか。
もうそのまま育てるって決めて。

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私が初めてピッコリさんに行った日にシナモンがいなかったんですよ。
全然時期じゃなかったので白がほとんどと桜がちょっとしか居なくて。
最初目の高さの位置に白文鳥の四姉妹が居たんですよ。シナモンが居ないなら白もかわいいなと思って見てたんですけど、四姉妹って聞いて一羽だけそこから抜くのがあまりにも可哀想で、一羽抜いたことでバランスが崩れても嫌だしそもそも四羽が似過ぎてて選べなかったのもあったんですけど。特徴がもう似ちゃってて決定打がなくて。

ほとんど同じ顔で動きも一緒だし選ぶに選べずどうしよう、でもどうしても飼いたい気持ちはあるけどピンと来なくて選べなくて。ふと下の棚を見たら一羽だけずっとそっぽ向いてる子がいて。みんな基本中を向いているんですけど一羽だけずっと外を向いている子がいて、それがムーやんだったんです。すごく気になるなぁと思って。

私が来てもペットショップの店長さんが入ってきてもずっとそっぽ向いてて。
で、「この子どうですかね?」みたいな。「どうだろう、人に懐くかな?」みたいなことを最初言われたんですけど、一回出してみたら「もしかしたらいけるかも」みたいな感じになって。ちょうどもう一人餌になった直後くらいだったのでどうかなと言ってたんですけどもう気になりすぎて。

「クールな感じでこの子かわいいんでこの子にします」って言って。三連休前で台風が来てた時期だったんですけど、台風の間に引きこもって慣れようみたいな感じで、その日にカゴ一式買って家に帰って、箱から出すところが本当に初めて触るくらいで。そこから徐々に慣れていきました。

最初は……小さい時は暴れん坊でした。すぐ噛んですごい容赦ない噛み方しかしなかったんでしばらくあれでしたけど残業もせず毎日走って帰ってました。

最初名前がムーやんじゃなかったんです。
女の子って聞いて「静御前」って名付けて「しーちゃんしーちゃん」言ってたんですけど、後日餌かおもちゃをピッコリさんに買い足しに言った時に写真を見せたら「男の子かもね」って言われて「男の子なのに静御前かわいそう」と思って、名前を「武蔵」に切り替えて、またしばらくしてどうもぐぜらないしクチバシもそんな大きくないしやっぱり女の子だよねっていう感じになったんですけど、もう名前を覚えちゃったぽかったので武蔵はあれだから「ムーやん」って呼ぶようになりました。

●実家の文鳥のこと

−お母様も文鳥を飼っていますよね。

私が飼ったちょうど一年後くらいで、ムーやんの方が先なんですよ。生まれたのは実家の白文鳥の四姉妹が先だったんですけど。

両親も文鳥との出会いが私が文鳥を飼ってからだったので、時々私の家に遊びに来てからそれからですね、飼い始めたのは。
初代は四姉妹じゃなくてごま塩の子がいたんですけど、事故で亡くなっちゃって、でもやっぱり親も飼いたいからどうしようってずっと悩んでいてちょうどその一年後のゴールデンウィークに東京に来る時に、新しい子を迎えるなら私が買ったお店で親が買いたいって言って新幹線降りたすぐ足で狛江に行きました。

私その時もう引っ越してたんですけど狛江にまた戻って見に行ったらちょうどシルバーイノとシルバーが絶賛売り出し中だったんです。四姉妹は私が最初に行った時点でもうだいぶ大きかったので、その時もう二歳になるかそれくらいだったので、もうお店の重鎮的な感じで居たんですけど、最初その二羽にするわってずっと言ってて。

最終日にお迎えしに行ってそのまま一緒に新幹線に乗って帰る予定だったんですけど、その後家に帰ってから「白い四羽いたよね」って言い始めて。
自分が四姉妹か悩んでた話は一切してなかったんですけど「いたね、でもあの子達四姉妹だから引き離すのかわいそうだしけっこう大きいから手乗りにはならないんじゃない?」って言ったんですけどどうも気になるってずっと言ってて「お母さんあの四姉妹にするわ」って急に言い始めて「えっ」と思って何かの縁なのかなと思って。

そもそも一気に四羽買う勇気がすごいと思ったんですけど。しかも四羽が同じカゴに入ってて、すごく大きいカゴだったんですね。「家には一羽用のカゴしかないからカゴから買わなきゃいけないよ」って言ったら母がその場でカゴを買って神戸に送りつけて、でも組み立てる気が母はさらさらなくて父親に「先に組み立てておいて」ってお願いをしたんです。でも父親にさすがに四羽連れて帰るって言えず、「姉妹を連れて帰る」とだけ言ってたんです。
父は二羽のつもりでずっといてやたらでかい小屋だと思ってた組み立てたらしいけど、母はもうルンルンで白い箱に二羽ずつ入れてそのまま新幹線に乗って一人+四羽で帰ったんです。
その夜に父親から電話があって「言ってることが違う」って言われて。

その後一羽が病気になっちゃって。獣医さんが言うにはもともと持病だったっぽいんですが内臓が悪くなって亡くなったんです。残り三羽はめちゃめちゃ元気に過ごしてます。文鳥が来て張り合いができたみたいで、子どものように可愛がって楽しそうにしてます。

−一気に四羽はなかなか飼えないですよね。

相当愛が湧いたんでしょうね。
ケージの掃除もメンテナンスも四倍ですし、しかも手乗りじゃないので。今は二羽と一羽に分かれて飼ってるんですけど。
文鳥たちは私が実家に帰ると「お前誰だ?」みたいな感じで見てます。

母は餌も「この店の粟穂がカリカリっとして美味しいねん」って言うんだけど「お母さん食べたの?」と思って。お気に入りのホームセンターのここの粟穂じゃないと駄目っていうこだわりがあるらしいです。
実家の文鳥は早起きみたいで、母親が五時半とか六時に起きてももう起きてるらしいです。

 

●ムーやんとの暮らし

−ムーやんと生活をし始めてから変わったことは?

今まで仕事ばかりで家に居ることがなくて、家に安らぎがなかったんです。家だと目の前に仕事のものが溢れかえってるから安らぎたい時にはカフェに行ってたんです。
ムーやんが来てからは一日の過ごし方が変わりました。家に居るとちゃんと家事しなきゃとか綺麗にしなきゃとか思うし部屋の内装も変わりましたし無駄に外には出なくなりました。夕方まで寝るとかもなくなりましたし(笑)。

ムーやんは空気を察知するのか絶対鳴いて呼ばずに待ってるんです。無理やり「出せ」っていうのもなくて、私が起きて洗濯したりしてるのを見るともういいのかな?っていう感じで少しずつアピールを始めます。

たまたま引越しが重なって今の家で三軒目なんですけどすぐ環境にも慣れてくれて、私より早くその場に馴染める子だったのでそれはすごく助かりました。
環境が変わって弱ってしまう子もいると聞くので、それがなかった分良かったです。

ムーやんはもうすぐ誕生日なんですよ。12月末生まれの弥富で生まれた子なんですけどもうすぐ三年かーと思って噛み締めてます。気づいたら早かったです。
周りの文鳥を飼ってる方って子どもの頃から飼ってる方って多いですよね。そういうのを聞くと本当に子どもの頃に出会いたかったなと思います。

−会社では「文鳥の人」だそうですね

もうすっかり文鳥の人です。机の目の前に文鳥のポストカードを貼ってるんです。文鳥のカレンダーも持ち歩いていて。私の部署の方への置き手紙にはだいたい文鳥を描くんですけどなぜか皆さんそれを切り抜いて机とか電話とかに貼ってくれて、どんどんみんなのデスクに文鳥が増えていて侵食してるんです。

Facebookとかインスタで部署外の人も私が鳥を飼いはじめたことをしってて、文鳥の人と認識されているみたいです。
仕事で電話がかかってきても「鳥元気?」ってみんなに聞かれます。仕事の話をする前に鳥の安否を聞かれるっていう。

私が飼い始めてから文鳥の存在を知って文鳥を飼いはじめた人も三〜四人います。
母もその一人なんですけど、他にも専門学校時代の男友達も飼い始めて。
友達の友達が私のインスタを見てすぐに飼い始めたりとか、気づいたら周りにすごく増えましたね。みんなすごく文鳥を愛してくれてます。
そもそも文鳥の存在を知らなかった子が周りに多かったんだと思います。
でも生半可な気持ちでは育ててほしくないので「勢いだけで飼わない方がいいよ」って思うんですけど私も勢いで飼いはじめたのであまり言えなくて(笑)。

文鳥を飼いはじめた人はみんなすごく可愛がっていて例えば二羽分の鳥かごがちゃんと置けるように車を改造したりとか、文鳥にのめり込んでます。

−ムーやんは梨型の容器がお気に入りですね

たまたま梨シャーベットがたくさん置いてあるコンビニがあって買ったんですけど、容器が可愛くて捨てるのがもったいなくて、小物入れとして使おうと思って洗って置いてたら気づいたら中に入ってたんです。
何の躊躇もなく入って一緒に遊んでコロコロ落ちてを繰り返してるので楽しかったんでしょうね。

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袋にもよく入ってるけど元々袋に入れようと思って入れたわけでもなく、気づいたら個包装のお菓子が入った大入り袋に入って中でお菓子を攻撃してました。それからだんだん袋をみかけたらすぐ入るようになりました。
今は袋を開けたらすぐ入っちゃうんで、中が個包装のものじゃない時は入らないように気をつけてます。でも中身には興味が無いのでお菓子を食べることは無いんですけど。
中身が銀色の袋が本当に好きで、中にはいって暴れたり寝たり楽しそうにしてます。それで発情して卵ができることも無いのでそのままにしてますけど。
ムーやんは握れないので袋越しに握ってます。袋越しだと手が見えないから大丈夫みたいです。
もうちょっと歳を取ると落ち着いて手のひらでくつろいでくれるかなと思うんですけど。

−ムーやんの不思議なところ

私が気を許している人といない人で態度が本当に違うので、分かってるんだろうなぁと思います。合う波長とかあるんですかね。

−元気が有り余るムーやん

日中出してあげられなくて申し訳ないのと、土日は私が出勤することが多くて、平日も夜帰るのが遅くなったりしてちょっと遊んでおしまいみたいな感じで。本当に遊ぶ時間が足りなくて申し訳ないなぁと。
今はケージに入れるのが大変で、遊んでる途中でエサを食べに行くタイミングがあるのでそこでケージを閉めないと帰ってくれなくなります。
普段から出してあげられればいいんですけど、ケージに返されないために一生懸命になってます。
途中でエサを食べたいけどまだ遊びたい時はひたすら背後を気にして中々入らないで、私が見てないふりをしたら急いで一粒食べて出てくる。意地でも帰りたくないみたいな(笑)。

ムーやんは飛ぶのも歩くのも早くて、体が小さいのでつかもうとしてもスッと抜けちゃうんです。夜は電気を消して捕まえたりするんですが日中はもう駄目です。
もう少し落ち着いて遊べればいいなと思うんですけど。

一回卵づまりしたことがあって、今また発情期が始まっててそれだけが心配で。
籠もれる場所は全部撤廃して、鞄の中に入りそうになるので全部蓋を閉めてます。しっぽは振らないんですけど今まで気にならなかった隙間が気になり始めてどんどん隙間を探してるんですね。
ムーやんのおしりを見て卵無いよな?無いよな?と心配してるんですけど。
「最初の二年で産まなかったら産まない」という話を聞いたことがあって私も油断してたんですけど二歳半くらいで初めて卵ができました。
−ムーやんとの距離感

私とはちゃんと距離があるというか……ここから先は駄目っていう線引があって、私が近づきすぎても駄目って言われますし、でもそばにいないと怒りますし。彼女なりに色々あるんだと思います。
私が絵を描いていたら邪魔せず待っててくれますし、よく分かってくれてるのかなと思います。
仕事柄家にあまり居られないのが寂しいです。もうちょっと遊ぶ時間があればと思います。

(2015年12月19日にインタビュー)

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ムーやんは残念なことにこのインタビューの旅立ってしまいましたが、ムーやんのことを詳細に話した最初で最後の記録ということで掲載させていただきました。

文鳥と暮らすひと 第4回 しなぼんさん

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文鳥と暮らすひと 第4回 しなぼんさん

「文鳥と暮らすひと」第四回はしなぼんさんです。少し前ですが六月にしなぼんさんのご自宅にてインタビューを行いました。
このインタビューの間、ハトの「サブレ君」がずっとポッポルーと鳴いていました。

しなぼんさんプロフィール
元ダンサー。
動物好きな一家で育ち、現在は夫と二歳児と八羽の鳥たちに囲まれ暮らす。

−鳥歴を教えてください。

子どもの時から飼ってるから……文鳥も飼ってたしセキセイインコも飼ってたし……。
一番最初は親が飼ってたカナリアかな。あとはコザクラインコも飼ってた。
でも大学生くらいで最後文鳥とセキセイインコを飼ってて、それがいなくなってからはしばらく空いてます。
オカメインコがずっと気になってたんです、飼ったことがなくて。そしたらカインズホームでオカメインコに会いまして「飼いたい!」ってなって連れて帰ってまた鳥の暮らしが復活しました。その子がシナモンさんです。

−子どもの頃に飼ってた鳥は自分で「これが飼いたい」って思って飼ったんですか?

よその家で生まれてもらったりしたのも。多分セキセイインコとかそうだと思うけど。
私が欲しいって言って飼ったのは……文鳥はそうだなぁ。でも母親も好きだったから一緒にペットショップに行ったりして「かわいいね」って言って。
どうやって家に来たかを覚えている鳥ってある程度大きくなってからなんですよね。小さい頃に来た鳥っていうのはいつの間にか来てたから。

動物をひと通り飼ってたから、その中に鳥が居たって感じだったんですよ、子どもの時は。

−ご結婚後に鳥が増えましたよね。

結婚前にジャンボキンカ二羽とみぞれ(ボタンインコ)が来たんですよ。で、結婚したらこんないっぱいになっちゃったでしょ。でもまさかフクロウと暮らすとは思わなかった。


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白文鳥の大福さん。人見知りしない文鳥さんです。

 

●白文鳥の大福さんについて

−大福さんは最初から懐いてくれました?

懐いてはいたと思うんだけど、私も文鳥を飼うのは久しぶりだったから。扱いが分からない。他所の家の鳥はみんなそうだけどみんなそれぞれの扱い方があるからどう触っていいか分からなかったけど。慣れたら平気でしたね。
もしかしたら最初からそんなに変わってないかもしれないけど多少距離があったかな。

−手乗りの鳥は大福さんだけですか?

オカメインコ二羽も手乗りだしハトも手乗りだけど、オカメインコは出せないから(発情抑制中)。
たまに触るけど、ずっと出したままにはできないから愛でるのは大福さんかハトですね。

−大福さんは他の鳥には興味がないですか?

興味ないです。人間だけ。

−たくさん鳥がいる中で文鳥の大福さんはどういうポジションですか?

大福さんはね……。旦那さんのオンリーワンなので一人だけ居る場所も違うし……。
他と何かが違うって言われたら……わりと分け隔てなく愛してるけど……旦那さんの奥さんなんで(笑)。
特別といえば特別かもしれません。大福さんオスだけど。

−ご結婚前になんぼさん(旦那さん)の大福との結婚宣言を聞いた時はどう思いました?

変わった人だなと思いました。大福さんのことが好きなんですねぇって。
なんだろうね、変わった人だよね。
でも今は大福さんは(なんぼさんより)私の方が好きだと思いますよ。圧倒的に。

−なんぼさんは相変わらず大福さんを妻として可愛がってますか?

どうだろう……可愛がっているとは思うけどそんなにいつもいつも手に乗せてるわけじゃないし。私の方が圧倒的に触ってる回数多いと思う。
でもすごい気にはかけてますよ。

−精神的な支えという感じでしょうか。

どうなんだろうね。
男の人だからかもしれないけど、男の人ってそんなにベタコラベタコラ触る感じじゃないじゃないですか。なんぼさんもそうでもないんだけど、大福がここにいないときっと寂しいと思います。

●大福さんの不調

いやー、でも大福ほんと良かった。全然手に乗らなかったんですよ。
カゴを開けて出てくるには出てきたんですよ。だけど手には乗らなくてわーっと飛んでいって、それでパニックになって口が開いてきて、すぐにカゴに戻したら口を開けてて。迂闊に出せないなと思って。

そう、しばらくケージから出てこなくて諦めかかってたんだけど。
前はバードバスを取り外す時に一緒になって出て来てたんですけど全然そういうのがなくなってたのに、ある日外そうとしたバードバスに入ってきてたんですよ。だからあれ?っと思って手を出したら乗ってきたから「あ〜、来たんだけどー!」って。なんぼさんと二人で「良かった〜」って。

−大福さんは今おいくつですか?

7歳……。手に乗らなくなったりした時に微妙な年齢かもなーと思って。このくらいで落ちちゃう子もいるから大丈夫かなと思ったんだけど。
最近ちょっと調子良くなってきたから一山越えたかなと。

この間久しぶりに手に乗るようになった時に、とりあえずこれだけはしようと思ってやったのが爪を切ったことだったんですよ。また明日どうなるか分からないから。手に乗るうちに爪切ろうって。

 

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換羽中。

 

●大福さんのお世話係

−しなぼんさんにとって大福さんはどういう存在ですか?

何だろうな……。やっぱり大福さんは私のものじゃないんですよ。私に一番懐いてても。だから、大事な預かり物みたいな。
もちろん可愛くて私の飼ってる鳥に違いないけど……大事な人の大事なものですね。
旦那さんの宝物だから。

−あくまでも飼い主はなんぼさん。

そうそう、私はお世話係。そんな感じかも本当に。

−奥さんの方が文鳥が好きで飼ってることが多いけど、逆はあまり無いですよね。

そうですねぇ……。なんぼさんは一番最初に迎えたのが大福で、大福があまりにも可愛くて他の鳥も飼ってみたいと思ったみたいだから。ここが始まりだからすごく特別なんだと思う。

文鳥を飼ったら興味がわくのもわかりますよね。
文鳥ってすごくかわいいじゃないですか。鳥ってかわいいんだって一番わかりやすいじゃないけど。

確かに大福は特別なんだけど、他の鳥と比べて他は可愛くないかというとそんなこともなく。オカメインコもすごく好きだしハトめっちゃおかしいし。
あぁでも文鳥がとりわけ可愛いのはやっぱりこの形なのかな。

ハトは可愛いけど意思の疎通は難しいんですよ。
すごく懐いて手にも乗ってくれるけど。

インコも可愛いですよね。インコも頭いいなぁと思うんですよ。すごく懐くし。
でも姿はフィンチの方が好きかも。子どもの時から。
インコって色もきれいだし可愛いと思ってたけど、この丸いくちばしにどうも違和感を感じてたんですよ。小鳥といえばとんがったくちばしというイメージで。
あとこの下ぶくれ感もいいですね。

「青い鳥」ってお話あるじゃないですか。青いインコを見て「青い鳥って可愛いな」と思ってたんだけど、でも青いくちばしのとんがった鳥の方がいいなって思ってたんです。
文鳥はインコより一途な感じがしますよ、なんとなく。まっすぐな感じが。
インコは色々もっと考えてそう。

大福さんは私が好きっていうのもあるけど手のひらが好き。
でもemiさんところの文鳥ちゃんみたいに「どうしてそこまで好きになれるんだろう」みたいな、あきぴょんのことを。不思議ですよねあそこまで入れ込めるって。

−あれはオスメスの差という気がします。メスはけっこうあんな感じです。

メス特有?
そういえばメスの文鳥を飼った記憶がないんですよね。
ちっちゃい頃には居たのかもしれないけど、一番最後に飼ってた白い文鳥はオスだったんですよ。今思えば。その時はオスメスって考えて飼ってなかったんだけど。
ぴょんぴょん跳ねてたんで。

−オスの文鳥は友達とか恋人っていう感じで、メスは奥さんっていう感じがします。距離感というか。

大福はどんな感じだろう。そんなに頼られてるっていう感じはしないんだよな。
ああ、でもそうか。友達みたいな感じかもしれないですね。そういう風に置き換えて考えるなら。

文鳥は可愛いですよね。他の鳥もかわいいけど他の鳥はこうやってまじまじと見て「かわいい」っていう風にはそんなにならないんだけど。可愛いですよね。

●鳥との距離

−お子さんができて鳥との距離とかつきあい方は変わりましたか?

やっぱり前みたいに気軽には出せないですよね。子どもが大きくなって衛生的なこととかそこまで気にしなくなったかもしれないけど、今度は彼(お子さん)が色んな所を開けられるようになったからそういう意味ではもっと気を付けないといけなくなったかもしれない。
大福も前ほどは出さなくなっちゃったよね。しばらく出してなかったかもしれない。それで拗ねたのかな。

−「大福の卵を産みたい」って言ってましたけど。

そう、大福の子どもが欲しいなと思って。なんぼさんもずっと言ってたし。
「大福の子どもがいないのがそれだけが残念だ」って。
文鳥を増やすにしてもどうぜだったら大福の末裔がいいな、じゃないけど。
でもこの調子でしょ?(大福さんは鳥に興味が無い)
手にべったりだから。なでなでしたらピポピポ言い出すし、だったらもう私が産めたらいいのにと思った(笑)。

 

文鳥と暮らすひと 第3回 ちたはんだやとみさん

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文鳥と暮らすひと 第3回 ちたはんだやとみ さん

「文鳥と暮らすひと」第三回は文鳥やキンカチョウたちと暮らしているクリエイター、ちたはんだやとみさんです。
2015年6月27日に「どうぶつつながり」の会場でインタビューしました。

ちたはんだやとみさんプロフィール

2004年から「だが屋」として鳥グッズを制作。オリジナルのビーズストラップと個性的な写真を使ったステーショナリーには多数のファンがいます。
ブログ だが屋日記EX

 

−鳥歴を教えて下さい

本当にたどると幼稚園。幼稚園の年長くらいの時に隣の家に居たセキセイインコが子どもを孵したので、その子を母親がもらってきた。ある日突然幼稚園から帰ってきたら「インコいたよー!」って状態。そこから始まってる。

文鳥は中学校の時に初めて飼ったんですよ。きっかけは飼ってたウサギが飼い犬に獲られちゃって、その犬の飼い主に言ったら……変な話なんだけど犬の飼い主が申し訳ありませんでしたってお詫びで5000円くれて。その5000円で母親の方から「文鳥飼おうか?」って言い出して。

鳥屋に行ったら時期が外れてたからヒナはいなかったんだけど、鳥屋のおじさんに「つがいにして産ませて手乗りにすればいいよ」って言われてうちの母親もそういうのが好きだから「それでいいよね?」って言われて。
そこから文鳥荒のつがいを買って来て育てて、その子たちから3羽生まれて2羽うちに残して手乗りにした。

−ちゃんと生まれたんですね

1回だけ成功しちゃった。メスの子がてんかん持ちだったから1回だけだったんですけど、手乗りになった二羽は人間の周りにまとわりつくくらいベタ慣れになりました。
あとはアヒルとかも飼ってました(笑)。

−今まで飼ったことのある鳥の種類は?

最初はセキセイ、文鳥、アヒル、駅で保護したハト。あと屋台のヒヨコとかもいたけどハトとヒヨコは育たなかったですね。
鳥は区切れなくいるみたいな感じ。

−中学の時に飼った文鳥から竹ちゃんまでの間には文鳥は飼ってましたか?

飼ってない、実は……。

−竹ちゃんをお迎えしようと思ったきっかけは?

文鳥も可愛いなー、もう一度飼いたいなーと思ったところで「里親募集してるよ」って話が来て名乗りでたっていう(笑)。けっこう単純な理由。

−竹ちゃんの性格はどうですか?

気が強い。だからキンカップルと一緒には出せないんだよね。攻撃しちゃう。
一回あったね、あずさの足を噛んじゃって。
朝機嫌が悪いからそこでちょっかい出すとガーッと来ますからね。
竹ちゃん鳥なのに寝起き悪いです。夜八時〜朝八時の十二時間たっぷり寝かされてるのになんだろうなー。

●謎の柳瀬川タワー

−竹ちゃんといえば彼氏がキンカチョウですけども

おかしいよねあれ(笑)。

−あれはどちらからアピールしたんですか?

キンカですね。
キンカの方が最初きょうだいで、姉と弟だったんだけど姉の方が先に落ちちゃったんだけど。
けっこう仲良くって姉が弟よりもデカくて。弟の方がどうもデカい女が好みだったようで…。種類を超えちゃった(笑)。
ちゃんとキンカのメスがいるのにそれを飛び越えて文鳥の方に行ったという。
ちょっと怖いから同居はさせてないんだけど放鳥するとだいたい二羽で行動してる。

−柳瀬川タワーの時は下にダイオウグソクムシのぬいぐるみがいますけど、あれは必ずいるんですか?

柳瀬川タワー

グソク、竹ちゃん、キンカチョウの楓くんが
合体すると柳瀬川タワーの完成。

なんかいる時多いね。あの上で誘ってるよね(笑)。最近は誘ってる時はだいたい三段になってます。これ何の意味があるのか私にも分からない(笑)。

たぶん竹ちゃんがあの上に乗るのが好きだからかもしれない。何もなくても置いとくと乗ってますよ。
でもキンカが竹ちゃんに乗る時って竹ちゃんが誘ってる時だからね。キョキョキョキョキョーって竹ちゃんがやってたら喜んでヤツもクチバシカチカチ鳴らしてからどーんと乗ってますから。
たまに向きが間違ってる(笑)。何も考えてなくて乗りたいだけだよね。
今のところ竹ちゃんが卵を産んでないってところが成功してない証だなぁと。

−キンカと文鳥って卵が生まれるんでしょうか

十姉妹と文鳥はいるもんね。もしかしたら生まれるのかもしれないけど……。
竹ちゃん自身が卵を産む気がないみたいだから。
今のところまだ一回も産んでないし産む気配も無いので。
乗られた回数は相当乗られてるんですけど……おかしいよね(笑)。

−文鳥と他の鳥達の違いはどんなところですか?

とにかくベタ馴れの子がいいなっていうなら「文鳥をどうぞ」っていう感じです。
竹ちゃんもほっぺたをなでなでされるのが好きなんですよ。簡単に捕まったりするから。
扱い方にもよるんだけど手乗り崩れにはなりにくいですよ。

キンカで手乗りの子が欲しいって言われても、崩れる確率が高いから確実に手乗りにしたかったら文鳥のがいいよって文鳥勧めてる。

−キンカは元々そんなに人馴れする感じではない?

そんな感じだよー。わりと淡白っていうか文鳥が犬だったらキンカって猫だね。
気が向いた時は来るけど気が向かないと「おいで」って言っても「プイっ」って行っちゃうから。
一羽飼いだともっと馴れると思うけどね。

●「だが屋」について

−作家活動を始めたのはいつからですか。

2004年から。
オレ様(=セキセイインコ)グッズは最初は作ってなかったの。2007年くらいから俺様がちょっと調子崩したりして、病院へ行くようになって、じゃ病院代を自分で稼ぎなよって(笑)。
でグッズ作ったらけっこう出るなって。
で、今どんどんおかしな方へ行っちゃって。

−鳥がどーんと写った迫力のある作品が特徴ですよね。

可愛い物作れないねぇ(笑)。性格と、あと好みなんだろうなー。
ラブリーなものを作ろうと思ったらだいぶ無理が出てくるみたいな。
鳥グッズを買う人って女の人が多いし可愛い物がけっこうみんな好きなんだけどその真逆を作っちゃってるから。ちょっと大変かなぁと思いつつでもやっぱりそれが自分のやり方だからどうしてもそうなっちゃう。

−特徴のある作品で一目見てだが屋さんと分かります。

これは突き進むしかないですよね、きっと。

−今後作りたいものはありますか?

その時によって「あ、これ作れそう」っていうのしか作ってないので、作りたいものって無いんだけれど、その前に制作ペースを戻さなきゃだめですね。

−10年後も鳥グッズを作っていると思いますか?

たぶん当分やめないと思う。やめたらボケるね(笑)。
イベントあるとみんなにも会えるしね。

●ここからはかのえさん(ex.月の魚)を交え。

−竹ちゃんは何でアイドルなんですか?(かのえ)

よく分かりません(笑)。まじめに答えると気づいたらそうなってた。
彼女の才能ですね!

−竹ちゃんはいろいろな角度から写真を撮らせてくれますよね。

でも真正面はなかなか撮らせてくれない。
真正面の写真を使わせてほしいって言われても真正面が撮れない……。

−女優竹ちゃん今度政界に進出する(かのえ)

それはヤマシタさん(ex. TOMO YAMASHITA DESIGN STUDIO)ところが文鳥を飼ったらあそこに政権が移るからね。
飼わせようよ(笑)

−そういう企みがあったんですね。

だってほら、自分のところに居ないから臨時代表なんでしょ。自分のところに来たら……。

−でも怖くて飼えないって言ってたよ(かのえ)

あ、小さいから?あとあそこは大きい鳥もいるからね。
でもスズメを保護してたよね。

−フィンチ党の臨時代表のきっかけは?

分かんない。気づいたらなってた(笑)

−オファーはあったんですか?

いや、オファーもなく(笑)。
「こんなのできたよ(ドーン!)」みたいな。
ヤマシタさんがモデルがほしいからみんなで文鳥を連れて行って「さあ撮りたまえ」ってやって、ヤマシタさんが撮った写真の中から選ばれたのが竹ちゃんだったという(笑)。

−竹ちゃん堂々としてるから

普段撮られまくってるから慣れてるんだね。
カメラの上にも乗らないし怖がりもしないし。

−写真を使った作品が多いですがカメラにはこだわりはあるんですか?

特に無し……。
今使ってるのはミラーレスとコンデジだけど……特にこだわり無い。
カメラは凝り出したら大変だからね。

−小鳥の写真を撮るコツは?

数撃ちゃ当たる(笑)。連写で撮っちゃってる。
うち部屋が暗いから飛んでるところは撮れないんだよ。広々とした明るいリビングなら撮れるんだろうけどね。
もうちょっと動きのある写真が撮れたらと思うんだけど今のところ無理だ〜。部屋が暗すぎる。

−今後鳥をお迎えする予定は?

セキセイ考えてるくらいな感じで。
セキセイは常に居てほしいね。かわいいよね「グジュグジュ」言ってるのが。
別に手乗りじゃなくても荒でもかまわない感じよ。
おとなしいセキセイもいるしあれも性格なんだろうね。

(写真提供:ちたはんだやとみさん)

「だが屋」イベント出展予定(記事執筆時点のものです)
とりづくし(2015/7/23〜27)(鳥とりトリ枠)
ギャラリー永谷(吉祥寺)
・ことりみっくす 〜鳥好きさんあつまれ!〜(2015/7/31〜8/26)
東急ハンズ広島店2階
バード&スモールアニマルフェア(2015/8/1〜2)
さいたまスーパーアリーナ
・インコまみれin東急ハンズANNEX(2015/7/1〜8/23)
名古屋・東急ハンズANNEX店B2プラザ
・小鳥のアートフェスタ(2015/8/12〜17日)
山陽百貨店 本館6階催事場(姫路)
・(2015/9/3〜8)京急百貨店 7階催事場(横浜)