文鳥と暮らすひと 第1回 amycco.さん

文鳥と暮らすひと 第一回


文鳥と暮らすひと 第1回 amycco.さん

「文鳥と暮らすひと」第一回は小鳥ミュージアムクロージングパーティーのため上京された、イラストレーターのamycco.さんにお話を伺いました。
おっとりした関西弁でお読みください。

amycco.(エミコ)さんプロフィール
イラストレーター。毎日文鳥に怒られている。
マンガ「文鳥ちゃん」を連載中。
http://amycco.com/

●文鳥ちゃんと出会うまで

−amycco.さんは奈良ご出身ですか?

あ、そう……いえ、違います。滋賀県出身です。

−文鳥歴は?

子どもの頃に小中学校くらいの時に文鳥を飼ってて……それで文鳥が亡くなって……。
それからずっと文鳥好きだったんですけど飼わなくて、写真とかで見て憧れてただけだったんですけど、二年くらい前に今の文鳥ちゃんが来ました。

−けっこう間が開いてますね。

はい、間がすごく開いてて。なんか、勇気が出なくて……。
子どもの頃は何も考えずに「欲しいから」って買ってもらったんですけど、大人になったら「責任をもって飼わないと」と思いすぎてタイミングを逃し続けてて……やっと。

−文鳥ちゃんをお迎えしたきっかけは?

きっかけ……うーん、ちょっと思い出しますね。何があったっけ……。
夫(あきぴょん氏)が特に文鳥とか知らない人だったんですけど、いっつも厳選した文鳥の写真を見せて「見て見て」とか言って洗脳してたら「結婚したら文鳥飼おうな」って言ってくれるようになってそれで(笑)。
お店も何回か行ってたんですけど「あっ」と思うこともあんまりなくて、三軒目くらいで文鳥ちゃんが居るお店に行って。元気な桜文鳥たちに踏みつけられてて隅っこに居たんですけどすごい輝いてて「ああ〜、この子だぁ〜」って。

−文鳥ちゃんはヒナだったんですか?

ヒナですね。生後一か月くらいでした。挿し餌するのがずっと夢だったんで。
そういえば挿し餌の時は私に懐いてたんです。そういえば挿し餌時代は私に付いて来てました。たぶん途中で子どもから女になって、そこからあきぴょん一筋です。

−文鳥ちゃんは「文鳥ちゃん」と呼ばれてますけど本名はあるんですか?

本名は「文鳥」です。私が「わたあめちゃん」って名前にしようと思ったんですけど、夫が「わたあめちゃんは嫌や。僕は文鳥って呼ぶからな」ってずっと言ってたから「文鳥」を採用しました。

−文鳥を飼い始めて変わったことは?

知り合いが増えましたね文鳥を通して。あまり自分から友達を増やして行く方じゃないんですけど、文鳥の話を通じて話しかけてきてくれたりした人と知り合えたというのは。
●文鳥ちゃんとあきぴょんと

−文鳥ちゃんはあきぴょんさんが大好きなんですけどそれを見てどう思っていますか?

けっこううれしい……。文鳥ちゃんが小さい社会の中で生きてるじゃないですか。家の中で。
その中ですごい夢中になれる人を見つけられたのがすごいうれしくて。本当にに目が輝いてたりとか一生懸命追いかけたりとか手の中でリラックスしてたりとか見るとすごいうれしくて「ジーン…」ってなります。
でも私にもちょっとはかまってほしいけど……。

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あきぴょんさんを見つめる文鳥ちゃん

−あきぴょんさんと文鳥ちゃん、どっちか片方だけ取るとしたらどっちを取りますか?

え〜〜。無理だぁ〜(笑)。三人で仲良く暮らしたいです。
二人が離婚したら文鳥がどっちに付いて行くかっていう話になった時があって(笑)。
私が全部世話してるんですけど、あきぴょんに付いて行くと文鳥は幸せだけどご飯も水ももらえなくて、私に付いて来るとご飯とか水はちゃんともらえるけど刺激がないっていう。どっちに付いて行くのかなっていう問題があります(笑)。

−amycco.さんは完全にお母さん?

お母さんです。お母さんより恋人が良くなったんですねたぶん。
文鳥ちゃんが八か月くらいからもうあきぴょん派になった気がします。

−文鳥ちゃんと一緒に暮らして良かったことは?

うーん……すごく良かったんですけど……。何が良かったかな。
私わりと冷たくてドライだなーって自分でも思うんですけど、文鳥を育ててみてわりと生き物を……小さいものを愛でる心が自分にもあるなって思ったのでびっくりしました。

−文鳥ちゃんはどういう時に怒りますか?

まずあきぴょんの手の中でくつろいでいる時に私が声をかけたらめっちゃ邪魔されたと思ってすごい剣幕で怒られます。あと、豆苗が好きなんですけど新鮮な豆苗に取り替えてカゴに入れてあげたらすごい剣幕で怒られました。理不尽です……。

●amycco.さんとSNS

−twitterをはじめたきっかけは?

イタリア語の勉強をしようと思って。あのアカウントは本当はプライベートなアカウントで、イタリアの人をフォローしてイタリア語でつぶやくアカウントなんですけど、文鳥を飼ってから文鳥アカウントみたいになってしまいました。

−イタリア語はその後どうですか?

けっこうしゃべれるようになりました。がんばったのは最初の三ヶ月だけでその後全然勉強してないんですけど一応イタリア旅行で問題ないくらいになりました。

−現在の鳥ブームはどう思われますか?

あー、ブームですよねぇ。どうでしょう、あまりブームとかっていうのは好きじゃないんですけど……。でも文鳥の友達もできたから良かったけど……。良かったけどなんかブームっていう言葉を使ったら……。別に文鳥たちはずっと生きてるから……人間ブームとかって無いじゃないですか。生き物にブームって使うのはどうかなと思うことがあります。
鳥が好きな人と知り合う機会が増えてきてそれは個人的には楽しいです。

−「鳥はずっと生き続けてる」って深いですね。

あんまりブームみたいな取り上げ方じゃなく定着してくれるならうれしいかなと思います。
昔、小さい時は文鳥のコミュニティとかが無くてイベントに出たりとかInstagramで写真あげたりとかして、それで話しかけてもらったりコメントをもらったりしてそれで初めて「あ、日本にこんなに文鳥が好きな人がいるんや」って気づいて。
それはすごくうれしかったです。文鳥好きな人って少ないのかなって思ってたので。
インターネットがなかったらたぶんそんなに居ると思ってなかったでしょう。

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あきぴょんさんの手の中で

●イラストのこと

−文鳥のイラストを描き始めたのは文鳥ちゃんをお迎えしてからですか?

そうですね。その前も文鳥をすごい描きたかったんですけど思ってるように描けなくて文鳥が可愛すぎるから悪いと思ってたんですけど、お迎えして間近でずっと見るようになってうまく描けるように…。
文鳥をずっと見てたら自然に上達して。文鳥が居なかった時期よりは全然描けるようになった気がします。

−スサーのマンガが話題になった時はどうでした?

あれは本当に何も考えてなくて。文鳥のクチバシ色のペンを買ってさっそく使ってみたかったから描いたんです。試し描きの落描きなんです。で、それでわいさかきさんっていうなんぼさんの友達が最初にいいって言ってくれて。次の日くらいになったらすごい広まってて、わーって。
元々あのストレッチをするポーズがすごい好きだったんですけど。

−最近は文鳥に関するお仕事が増えていますが、今後やりたいことなどは?

文鳥グッズも最初はイラストレーターの友達に鳥のイベントに出てみませんかって言われてそれで初めて作ってみた感じで、今まで流されて生きているんでこれからも流れるままにやっていきたいと思います。
やっぱり自分が文鳥が好きで「こういう文鳥グッズがあったらいいな」みたいなのを形にしてるから、文鳥が好きな人に喜んでもらえるのが嬉しいです。

−昨年(2014年)の小鳥ミュージアムのパーティーに参加されましたが。

あれ自分でもびっくりしましたね。
小鳥ミュージアムが全然どんなのか知らなくて東京の人が小鳥ミュージアムの話してたから「私も行こうかなー」ってつぶやいてたら「来てください」って言われて。
「なんぼさんのライブペインティングに出ませんか?」って誰かが言ってくれたんです。それでノリで東京に行くことになって。すごく楽しかったです。

−普段はフットワークが軽い方ですか?

うーん……。旅行は好きなんですけど、人に会うことに関してはすごく足が重い(笑)。イベントに顔を出すとかそういうのは消極的ですね。一人でぶらぶら旅行はしますけど。人と会うのは好きなんですけど声が出ないので……。自分から参加して楽しませる話術とかもないから隅っこにいてもじもじしてる感じです。
文鳥飼ってる人はだいたいそんな感じだと思います。
昨日のパーティー(小鳥ミュージアムTOKYOクロージングパーティー)では私ももじもじしてました。
普段三ヶ月に一人くらいとしか遊ばないんですけど、一日で四十人〜五十人の人に会ったからもう声の在庫が無くなってしまった(笑)。たぶん三年分くらいしゃべったと思います。

−旅行の時は文鳥ちゃんはお留守番ですね。

んー、寂しいです。
今も文鳥が留守番してるから寂しい……。
あきぴょんがいるから大丈夫……幸せだと思いますけど。
でもあきぴょんがいるのにめっちゃ寂しがって鳴いてるって聞いてわたしのこと好きなんかなって。でも帰ったら絶対怒られるんです(笑)。
去年夏休みの研究で勝手にやってたんですけど「文鳥に怒らない日はあるのか」っていうのをやって、怒らなかったのが一日だけだったんです。怒られなくなると逆に寂しくなって。

−色々な人からLINEのスタンプを作らないかと聞かれますよね。

あー、すごく言われます。今八個……スタンプの募集が始まって応募できる前にちょっと期間があったじゃないですか。その間にいち早く作り始めて八個作ったんですけどあと三十二個がまだできてない(笑)。私あまりLINEとかやらないんでモチベーションが低いんだと思いますけど。みんなスタンプとか送ったりするんですかね。私はLINEで文字しか送らないんです。でもいつかできると思います。LINEブームが終わった頃に。

−長期的な計画ですね。

四十年くらいかけて……いや四十年はかからないですけど(笑)。

 

(写真はamycco.さん提供)

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